2021年7月9日
配管工は、建築物に必要な配管を設置する職人・技術者です。住居やビルといった一般建築に関わる工事から、病院のような公共施設やプラントの工事まで幅広く活躍しており、まさに社会のインフラ整備を支える仕事です。
配管工になるには、建設会社や住宅設備関連会社、工務店などに見習いとして就職して修業しながら、実践的に技術と知識を身につけるのが一般的な方法です。職業訓練校の課程を終えて基礎知識を身につけてから見習いとして就職することもできます。また、配管工として働き始めるために必要な資格はありません。配管設備に興味をもち、社会のインフラを支える責任にやりがいを感じられることが重要です。
配管工事は配管の目的によって、「ガス配管」「給水管」「空調配管」「衛生設備配管」などの種類に分類することができ、それぞれの工事に際して必要な知識や技術が異なります。
給排水に関わる配管を手がけます。配管の中を通るのは、飲料用の上水や浴室・トイレで使用する給排水などです。一般住宅では、風呂機器の設置と給排水管への接続まで担当します。
一般建築に都市ガスを供給するための配管工事を行うのがガス配管工です。ガス漏れは中毒や爆発で利用者の生命の危険を伴うので、高い技術力を要します。
ビルなどの建物内部は、冷暖房の配管が縦横に整備されており、冷凍機やボイラーから各部屋の空調機へ冷温水、蒸気、冷媒などを供給しています。これら空調に用いる配管を担当するのが空調配管工です。
ビルなどで消防法上設置義務のあるスプリンクラーは、屋上給水塔から各フロアまで配管でつながっています。その配管を担当するのが防災設備配管工です。
工場では薬品などの物質が配管を流れており、これが漏れ出すと人命や環境に重大な影響をもたらします。そのような漏出事故を防ぐため、プラント配管工は高度な施工精度が要求される工場の配管などを専門的に扱います。
配管工は見習い期間を経て、専門領域についての技術を身につけると、一人前の職人として仕事を任されるようになってきます。さらに職人として経験を積み、技術のほかに現場のマネジメント方法なども身につければ、現場のリーダーや主任などへと昇進することもあります。
配管のなかには場合によっては高圧蒸気や薬品などが通っているため、配管工の仕事は命の危険をともなうこともある職種です。そのため、見習い期間中には安全に関する知識をしっかり学ばなければなりません。多くの会社では専門的な技能を必要としない業務をしながら先輩職人を手伝い、配管技術と同時に安全に対する知識をOJT(実務による教育)で学びます。
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